あたたかい言葉
今日お風呂からあがると
先に夫🐦とあがって脱衣所にいたちゅんちゃんが
「まま〜 気持ちかった?」
と言った。
可愛い声でたずねられた、優しくて、あたたかいその言葉に、
気持ちよかったお風呂から上がりたての私は
さらに心までぽかぽかになった。
最近ちゅんちゃんは、私の真似をして色々な言葉を話す。私にも夫🐦にも、お気に入りのぬいぐるみたちにも、私がちゅんちゃんに語りかけるように、語りかけてくれる。
「ちゅんちゃん、おふろ 気持ちよかった?」
「ちゅんちゃん、気持ちかったね〜☺️」
お風呂上がりに私がよくちゅんちゃんにかける言葉だ。かけられた方はこんなにもあたたかい気持ちになるんだね。
ちゅんちゃんの言葉は本当に魔法みたいにあたたかかった。その場にいた私の心も夫🐦の心も幸せにして、にこにこにしてくれた。
そして、毎日、こんなふうに心がぽかぽかになる言葉を、私はちゅんちゃんにかけられているんだなって、少し鼻が高くなった👺✨️
えらいぞ、わたし、よくやってるね❁⃘
言葉って素敵だね。
芽生えている色んな気持ち
もうすぐ1歳10ヶ月になるちゅんちゃん。
短い見通しが持てるようになって、
予定がわかると安心したり、楽しみな気持ちを持てたりするから、私は寝る前、ちゅんちゃんに次の日の予定を話すようになった。
さっきのこと。
「明日はお友達がお家に遊びに来てくれるよ。かきかきとか、すべりだいとか、絵本とか、ブロックとか、お友達と一緒に使おうね☺️一緒に遊ぶの、楽しみだね〜☺️」
と話すと、ちゅんちゃんが突然泣き出した。
はじててのことで、私はびっくりしてとまどった。
(ちゅんちゃんが「怖い」と思うような言葉はひとつも無かったはず。なにが嫌だったのかな?)
「まま だっこ だっこ」
と泣きじゃくるちゅんちゃんをぎゅっと抱きしめ
「抱っこしようね。大丈夫よ。」
と落ち着くまで抱っこした。
少し落ち着いてきたところで、
「ちゅんちゃん、どうしたの?なにが嫌だった?」
と聞いてみると、ちゅんちゃんは泣きながら
「ちゅんちゃん 使おうね やだった」
と途切れ途切れ話してくれた。
そこでやっと私は
「お友達とおもちゃを一緒に使う」
ことが嫌だったのだとわかった。
ちゅんちゃんはそのあとも
「ぱぱとあそぶ」
と泣いた。今日は1日夫🐦と2人きりで夢中になってブロックで遊んでいたから、それが楽しかったんだろうなあと思った。ちゅんちゃんはきっと、明日もそんなふうにおもちゃを独り占めして遊びたいんだろう。
お友達が家に来てくれると、ちゅんちゃんがいつも1人で使っているおもちゃをお友達も使う。
大人の私には当たり前のことに思えてしまうけれど、ちゅんちゃんにとってはそれが悲しい気持ちにも嫌な気持ちにもなることなんだ、と気付かされた。
そんなふうに人と一緒に遊ぶのも、大事なおもちゃを取り合うのも、ひとつの経験。
日常のひとつひとつがちゅんちゃんにとっては大切な経験なんだ、と忙しない毎日の中で忘れてしまっていた大切なことに気づく。
そこで私は、
「どうぞって一緒に使うのが嫌だったんだね🥲ちゅんちゃんの大事なおもちゃだもんね。いいんだよ。大切なおもちゃは、ちゅんちゃんが使ったらいいんだよ。お友達にも、大切なおもちゃだよって伝えようね。」とちゅんちゃんに話した。
するとちゅんちゃんはしばらく黙ってから、「うん。」と頷いて泣き止んだ。
自分の気持ちはママに伝わった、と感じて、安心してくれたんだなあと思った。
しかしまたしばらくすると、次はちゅんちゃんの方からぽつりと、
「お友達 どうぞ してくれる(してあげるの意味)」
と言った。さっきからの突然の心境の変化にまたまたびっくりして、私は、
「え!お友達におもちゃどうぞしてあげるの?ちゅんちゃん!優しいねえ。」
と言うと、
しばらくの沈黙の後、ちゅんちゃんはまためそめそと涙を流し始め
「いやだった。どうぞ いやだった。」
と泣いた。
話していない沈黙の時間に、ちゅんちゃんの中ではいろんな気持ちが芽生えては悩み、芽生えては考え、くるくると葛藤しているんだ。
なんて尊いことなんだろう、と胸がぎゅっとなった。
お友達におもちゃを貸してあげたい気持ちも、
お友達と一緒に大切なおもちゃを使うのは嫌な気持ちも、
どちらもちゅんちゃんの大切な気持ちで、
どちらも間違いなんてないほんとうの気持ち。
小さな身体と小さな心の中に芽生えている小さな葛藤を、私は大切に大切に見守りたいなあと思って書き留める。
明日、ちゅんちゃんがどんなふうにお友達と遊ぶのか、楽しみにして、寝よう。
胸につっかえた何かを吐き出す
体調が悪いと身体が思うように動かない。
そんな中でも毎日毎日生活は続くわけで。
ちゅんちゃんとの暮らしには待ったも休暇もない。
頑張ってきたんだと思う。毎日、形にならない何かを。誰にも見られない気づかれない何かを。
その「疲れた」が、季節の変わり目の体調不良とともに、どばっと押し寄せてきた、ただそれだけの事なんだと思う。
特にこれといった原因も理由も見当たらないけれど、急に「普通」にできていた生活のあれこれが、「すごい力」を振り絞らないとできなくなってしまった。少しでも無理に心や体を動かそうとすると、ぽろぽろと涙がこぼれてくる。
「疲れた」という感覚といっしょに。
だけど、「普通」の感覚や感情が無くなったわけでもない。友達の前でにこにこと振る舞うこともできるし、先の予定を楽しみに思う気持ちもある。ちゅんちゃんを愛おしむ心もあるし、ご飯を食べることもできる。
今自分は何が辛いのか、どうして苦しいのか、身体が動かないのか、がわからないことがとても苦しい。夫に助けを求めようと何度も考えたが、自分でも「辛さ」の根源や原因がわからないから、何を、どうやって、助けてもらいたいかがわからず、言葉を飲み込んでしまう。そしてまた、胸がつっかえて苦しくなる。
それでも日々は続く。明日も3食作ってちゅんちゃんと食べる。洗濯物も掃除も洗い物も暮らしていれば必要で、ママと遊びたい盛りのちゅんちゃんは起きている間中私とのかかわりを求める。
ちゅんちゃんがお昼寝をしたら無理にでも起き上がって仕事をし、家事をする。
休憩にとスマホを眺めようものなら、ちゅんちゃんの怒り泣きの声が部屋に響くんだろう。
誰かに頼ろうにも、実家が遠い私たちは、お金と時間と連れていく力がいる。
逃げ出したい、誰かに弱音を吐きたい、と思う度に、今の暮らしも、この日々も「自分で望んだことなんだ」という呪いのような重りが枷になって、私の胸につっかえている。
誰に言われたわけでもないのに、自分でそうやって自分に言い聞かせてしまう。
歌はいい。
歌うと何が苦しかったのかも忘れて、ただ頭の中が歌でいっぱいになる。
心の重りが、すうっと流れて軽くなる。
救いを求めて歌を歌ったら、ちゅんちゃんを起こしてしまった今日。
苦しいなあ。今私は、とても苦しい。
明日が来て欲しくない夜は、久しぶり。
寝ながら笑う可愛いひと
ちゅんちゃんの布団がはだけてお腹が出ていたので布団をかけ直したら
ちゅんちゃんは眠ったまま思いっきり伸びをして
その拍子に
「ぷ」
とおならが鳴った。
「ぷ 出たね」と私が小さな声で笑うと
ちゅんちゃん寝ながらにやりと笑った。
そして寝ながら
「ぷ」
と自分で言い
「まま〜...」
とおならを私のせいにして
またぐっすりと眠っていった。
可愛いひとだ。
まま だいじ
寝る前に、私はちゅんちゃんに毎日声をかける。
「ちゅんちゃん、生まれてきてくれてありがとう」
の日もあれば、
「ちゅんちゃん、だいすきだよ」
の日もある。
「ちゅんちゃんはママの宝物なんだよ」
の日もある。
この子の1日の終わりが優しいあたたかい言葉で終わるように、良い夢を見てぐっすりと眠れるようにと願って。
そして、何が起こるかわからない世界で、今日が最後の1日となったとき、最後の言葉が幸せであるように。
そんな思いで毎日声をかけてから寝かしつけをしている。
今日は、「ちゅんちゃん、大事。」
と声をかけた。すると、思いがけない言葉がちゅんちゃんから返ってきた。
「まま だいじ。」
私はびっくりして、そして、胸がぎゅうっとあったかくなった。
まだ1歳のこの子にとって、生まれて1年半と少ししか生きていないこの子にとって、私は「だいじ」と言いたくなる存在で居られてるのかな。
「だいじ」の意味がわかっているのかわからない、私が言ったことを繰り返しただけかもしれない。
でもちゅんちゃんは、「ちゅんちゃん だいじ」の繰り返しではなく
「まま だいじ」
とたしかに言ってくれたんだ。
そして、その声は本当に大切だと伝えるような、可愛くて優しくてあったかい声だった。
寝室にぽやんと浮かんだ、
「まま だいじ」
私は嬉しくて嬉しくてたまらなかった。
そして、もう一度心を込めて
「ありがとう。ママも、ちゅんちゃんが大事。」
と言ってちゅんちゃんを抱きしめた。
ちゅんちゃんももう一度
「まま だいじ」
と言って笑った。
何度も
「ちゅんちゃん 大事」
「まま だいじ」
と2人でやり取りをして笑い、幸せな寝る前のひとときを過ごしていた。
すると突然ちゅんちゃんが
「まま これ かぁいい」
と私の眉毛の上にある大きなほくろを指で鷲掴みにした。
突然だった。割と痛かった。
私は大笑いして、ちゅんちゃんもつられて大笑い。一気に癒しの空間が爆笑に包まれて、結果、全然寝てくれなくなった😇(笑)
今日も寝かしつけには時間がかかったけれど、幸せな気持ちと、大笑いするひとときをくれてありがとうちゅんちゃん。
コンプレックスだった眉毛の上のおっきなほくろ、可愛いかな。こんなとこまで愛してくれてありがとう。
ちょっと自信もらえたよ。(笑)
ドライヤー
ちゅんちゃんが苦手なもの
「ドライヤー」
「大きな音」と「強い風」
どちらも苦手なちゅんちゃんにとって、
ドライヤーはきっと天敵のような存在なのだろう。
普段はまだ薄いちゅんちゃんの髪を乾かすのに、わざわざ苦手なドライヤーは使わない。
自然乾燥で過ごしている。
ただ、今週ちゅんちゃんは体調をくずした。
38.5℃を越える熱が続く。シャワーも毎日しないわけにはいかず、シャワーをした日には髪をドライヤーで乾かすことにした。
私や夫が使っているのを見たことがあるため、ドライヤーの存在は知っているちゅんちゃん。
私がドライヤーを手に持つだけで逃げ出して大泣きする。
大泣きのちゅんちゃんをなんとか抱きかかえて、1分もかからないように素早くドライヤーを当てる日が続いた。
(ああ、これが心を鬼にするってことだな。)
なんて呑気なことを考えながら。
体調をくずしてから1週間が経ったけれど、あと咳と鼻水だけが残り、なかなか全快しないちゅんちゃん。
今日もまた大泣きするのだろうなあと思いながら、
「ドライヤー、がんばろうね。すぐ終わるからね。」
といつも通り声をかけて、ドライヤーを手に持った。
あれ?泣かない。
「いや!いや!」
と半べそをかきながらも、いつものように
「ぎゃーーーー」
と泣かないちゅんちゃん。
「大丈夫。すぐ終わるからね。」
ともう一度言い聞かせ、ドライヤーを当てる。
泣かない。
「いやっ!いやっ!」
といいながら、半べそ顔でずっと耐えるちゅんちゃん。
あっという間にドライヤーは終わる。
ほっとした表情になるちゅんちゃん。
「ちゅんちゃん〜!!!!頑張ったねえ!!!ドライヤーできたねえ!!!」
とちゅんちゃんを抱きしめながら、私が泣いていた。
たった1週間。
この子がどんな気持ちで毎日ドライヤーの風を受けていたか私には想像できないけれど、ずっっっと頑張っていたんだなあとわかった。
まま
今日はとびっきり嬉しいことがあった。
ちゅんちゃんが初めて、自分から私を指さして
「まま」
と呼んで笑ってくれた。
これまでも何度も、私の真似をして「まま」と言ったり、「ママどこ?」ときくと指をさして「まま」と言ってくれたことはあったけれど、自ら呼んでくれたのは初めてだった。
その瞬間は突然だった。
ちゅんちゃんの着替えを持って、着替えさせようとちゅんちゃんの横に座ると、
とてもとても可愛い小さな手の小さな指がまっすぐと私を指して、
愛おしい大好きな声が
「まま」
と言った。
そしてちゅんちゃんは笑った。
あまりにも突然で、だけど嬉しくて。
嬉しくて嬉しくて、私は
「そうだよ。私がママだよ。」
とちゅんちゃんを抱きしめた。涙が出た。
ご飯を作りながらもそのことを思い出して嬉しくなったし、お風呂に入りながらも嬉しくて泣いた。そして、寝る前にもう一度ここに書きながら、噛みしめている。
ちゅんちゃんの可愛い可愛い初めての、
「まま」
きっとこの先にもこんなふうに嬉しくて嬉しくてたまらないことが、たくさんあるんだろうな。
幸せな気持ちをくれて
ありがとうちゅんちゃん。
そうだよ、と抱きしめたあと、あまりの嬉しさに私が(もう一度)と欲張って、
「ちゅんちゃんのママはどこ?」
と聞いたら、ぬいぐるみを指さして
「ん!」
と言っていたところも含めて、全部全部、大好きだよ。